2012年12月9日日曜日

HTC J butterfly買った

この冬のKDDIモデルで一番アツいと思われる、「HTC J butterfly」を買いました。

5インチFullHDディスプレイとSnapdragonS4のクアッドコアのハードウエアにAndroid 4.1をおごる、HTCらしいスペック番長フラグシップです。
とりあえず1日使ってみたのでブログ書きます。



■ 購入への道のり


夏にオリジナルの「HTC J」を0円入手していて、大変満足していました。
いや、厳密にはスペックや使用感には満足していたんです。でも、有機ELのディスプレイだけがどうしても良くなかった。
4インチクラスにqHDはどうしても解像度の粗さが目立つし、その上ペンタイル配列だ。こいつは小さく潰れた文字が、許容範囲外に汚く見えるのですよ。

で、そういうことを考えているところにbutterflyが発表されました。
これはもう買う以外の選択肢がありませんでした。

発売前日の8日に秋葉原で購入予約を取りに行きましたが、ヨドバシではお昼の時点で予約が500を超えており、発売当日の引き渡しは無理そうだとの事でした。
そこで、条件がややこしくなるので避けたかったですが、テルルモバイル秋葉原2号店で予約しました。こちらも、ブラック以外は数が厳しかったようですね。
(幸い、僕は正にブラックが欲しかった)

というわけで発売日の昼前に受け取りに行き、無事僕の元にやってきます。

■ 一目惚れの予感です。


まず手にした時に「おっ」と思うのがディスプレイ。予想はついていましたが、これはもう文句なく美しいですね。
供給はジャパンディスプレイとSHARPだそうで。 Retinaディスプレイの供給も含めて、高解像度の小型液晶では日本勢が存在感を出しつつありますね。

見え具合のほう。
iPhoneのRetinaディスプレイでも大概ドットが見えませんが、その上を行くDPIですからもう文句なく見えないです。光沢感のある印刷物を見ているような印象を受けました。

とりあえずベンチマークとして、SonyReaderで購読中のNewsWeek誌(念の為最新号ではない)の表示を比べてみます。
もちろん、拡大なしで画面にすべて紙面全体が写る状態です。

"HTC J"での見え具合。
表示が荒く本文の文字も読みづらい。


"HTC J butterfly"の表示具合
本文はもちろん、ルビまで解像している。

FullHDともなると、本文中の文字は当然のように解像してきます。Jではその存在すらよくわからないルビの部分まで、butterflyでは解像し切っていて判読可能です。
拡大なしで”読める”レベルといえるでしょう。いや、小さすぎて目が疲れるんですが。

確かにコレは一目惚れできる、優れたディスプレイだと思います。
ただ一言凄いです。


■ 外装・デザインも良い


外装・デザインもとても良いですね。
ブラックを貴重に背面などには赤の差し色、背面は梨地の塗装で高級感があります。
iPhoneとは一線を画すデザインで個性も十分ですし、身の回りがiPhone一辺倒で嫌気がさしている僕には良いです。

先代のJと外観で最も変わったトコロは、やはり側面の金属メッシュです。もともとはスピーカーが搭載されてステレオになる予定だったそうですが、製造上の都合で実現しなかったんだとか。デザインのアクセントとしてだけ残っています。こういうの、トマソンって言うんでしたっけ。
ここは赤の差し色でアクセントになっていて悪くはないんですが、Jくらい落ち着いていても僕は好きかもしれないです。

あと、Jでは見づらかった通知LEDが全面に加えて背面にも搭載されました。背面の通知LEDは結構目立ってGOODです。あっ、背面はカメラ周りの造形もすっきりしたのも個人的にはお気に入りですよ。

正面から見た時は、黒い枠にディスプレイの存在感が際立ち、とても精錬とします。
そのディスプレイの美しさと相まって、手のひらに雑誌一冊が収まる感覚がたまらなくエロいです。


■ デカい。デカすぎる。


ただことに問題なのがデカイこと。
とにかくデカい。文句なくデカいです。これを自由自在に扱える日本人はおそらく居ないでしょう。

まず文字入力。ディスプレイが大きいので指の移動距離が長い。手の大部分を携帯電話を「掴む」ために使っているので指の移動の自由度が低く、誤入力してしまいやすいのも難点です。
そしてそれよりも、上下運動が厳しいのが辛いですね。片手で自由自在に通知領域を引っ張りだすには、相当の訓練が必要になりそうです。
僕の手は日本人としては大きすぎず小さすぎずだと思っていますが、片手では操作が難しと感じました。


■ 細かいトコロ


スペックは相当良いです。第四世代SnapdragonクアッドコアでRAMは2G、しかもLTEとなればコレでモッサリな筈がありません。
Quadrant Standardのベンチマーク結果は8000ポイント前後で、並の10インチタブレットよりも高得点。LTEもダウンストリームで15Mbpsくらい出ていて、コレはWiMAXよりも良い成績です。

バッテリーの持ちは、こんなもんでしょうという感じではないでしょうか。
普通に1日使い倒したくらいではヘバらなさそうです。また、Power saverというアクセサリがついていて、バッテリ寿命を助けます。これをONにしておくとプロセサのクロック周波数を落としたりして省電力駆動してくれるようです。
ただ、バッテリー交換できないのでそこはちょっと不安。

カメラは、普通によく写ります。スマホカメラとしては、最近の標準的な写りといったところではないでしょうか。特別写るわけではないですが、まぁ、期待通りには写ります。
それよりもフロントカメラの画角が広くて驚きました。コレは何か新しい使い方ができそうな気がします。

■ まとめ


携帯電話として使うのは難しいでしょうが、小型タブレットとしては最上級の性能と、所有欲に対する刺激があります。
標準以上のスペックと美しい外装、そして何よりスペシャルな液晶は「とりあえず手に入れてみよう」という欲求を起こすにふさわしいものです。

ただ、「携帯電話」を期待して買うと戸惑うことになるでしょう。
大ぶりなボディは片手で操作するには厳しいですし、メールも片手で打つのはかなり難儀すると思います。ポケットへの収まりも、当然よろしくないわけです。
これ一台だけで生活するのはちょっとしんどいでしょうね。

僕は、手持ちのXperia miniとの複合運用でこのJ butterflyを楽しもうと思っています。


型番: HTL12
品名: HTC J butterfly (black)
価格: 75000円

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